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失敗しない塗装業者選び

不適切な施工でお客様の財産を損なわないために、最低限知っていただきたい事を記します。

はじめに

職人歴34年目の代表の満尾(右)と
31年目の相棒の福島(左)です。

鹿児島県下でも数ある塗装業者のホームページの中から、当サイトをご覧いただき、ありがとうございます。
お客様におかれましては、外壁塗装・屋根塗装などをご検討されているかとお察ししますが、その業者の選定にお悩みを抱えているのではないでしょうか?
ここでは、そんなお客様のお悩みを少しでも解消できますよう、アドバイスをさせていただければと思います。
とはいっても、私どもも塗装業者であることから、当社に有利となる情報であることは否定できませんので、あくまでもお客様の判断にてご参考ください。

業者には大きく2つのタイプに分類されます

お客様がこれから塗装業者をお選びいただく際に、必ず確認していただきたい事は、選定する業者が「職人系」なのか「営業系」なのか、区別することが重要です。

職人系業者……仕事に忠実、でも営業が苦手、技量にもばらつきが
個人営業や少人数で経営する、いわゆる「町のペンキ屋さん」です。職人という気質から、仕事には忠実で丁寧な仕事を心がけますが、営業行為が苦手であることから、後述する「営業系」業者の下請けにまわることが多いです。
職人系業者の施工実績は、元請会社からの仕事依頼件数に依存されるため、経験豊富な職人、経験そのものが不足している職人さまざまで、その見極めも不安材料となっています。

営業系業者……材料の仕入れは安いが営業経費が掛かる、施工は下請け
実際のところ、お客様にとって馴染み深いのは、こちらの「営業系」会社になります。
テレビコマーシャル、雑誌、インターネット、電車の中吊広告などで宣伝広告を行い、営業マンにより見積もりから契約までの段取りを円滑に行うため、スムーズな取引ができます。 その結果、月間の受注件数も多く、材料を大量に仕入れることから、材料費が職人系よりも割安になる傾向がある(例外あり、後述)反面、宣伝広告費、営業マンの給料、下請業者の利益などの経費が掛かります。

職人系・営業系業者の比較

上記の内容を含め、職人系業者と営業系業者を表で比較してみました。

職人系業者 比較内容 営業系業者
受け身形
タウンページなどの電話帳や、親戚縁者からの「口コミ」を頼りにする。営業が苦手であり、曖昧な返答をする職人も少なくない。商談でも気の利いた会話ができなかったり、想いを100%伝えられない場合が多い。

営業手法

アプローチ形
宣伝広告を多方面に展開。営業マンによる訪問・電話アポイントを行う業者も。商談では巧みな営業トークでお客様に安心感を与えるが、専門知識がなく、保証と金額の話が主体で品質の根拠の話ができないなど、信憑性に乏しい。
ほぼ固定
職人の場合、見積もりを作成する人(代表者)が基本的に施工も行うため、材料費・工賃などの金額は経験によりほぼ決まっている場合が多い。職人気質から、手抜き工事をしないことを理由に、価格交渉でもほとんど料金を下げない場合もあり、値引き要求が強いと職人側から商談を辞退することも。

料金体系

特価になりやすい
施工する人、営業する人が異なることから、営業マンは「受注」を第一に考えるため、価格交渉に応じやすく、値引率も職人系に比べても高いことが多い。時には「期間限定」「キャンペーン」と銘打って当初から値引くケースもある。値引きが可能な理由は、大量受注により営業経費が確保できるため。
職人間でも価格にバラツキ
営業経費をほとんど支払っていないが、職人の生活水準に左右されるため、材料費はほぼ同一でも、工賃にばらつきが出る傾向がある。職人が見積書を作成するため、手書きの見積書や大雑把な算出をしたものもあるが、昨今の悪徳リフォーム問題で、最近は見積書にこだわるケースも多くなった。

見積内訳

同じ材料
同じ施工条件
で比較

値引きの根拠が不明瞭
材料費は割安とは言え、営業経費を考えると、本来なら同条件下での見積もりは、職人系よりも高くなる傾向がある。にも関わらず、職人系よりも安価な見積もりが多数存在するのは、材料のランクが下がっている、使用する塗料が少ないなどが考えられるが、その根拠を見積書で判断することは難しい。
経験・実績そのものが品質に
塗装の材料(塗料)は日進月歩で、常に新しい塗料が開発・製品化される。施工経験の豊富な職人は、自身の施工技術に見合った塗料を選び、施工しながら商品の研究も行う。そのため、塗料の特性を把握し、商品に対する知識は、カタログに載っている計測値ではなく、経験による実測値も持ち合わせるので、営業会社よりも高い知識を持つ。ゆえに施工品質は、そのまま職人の経験・実績の多さによって決まる。

施工品質

下請け業者は選べない
従業員として雇われた職人が施工する場合、下請け業者が施工する場合など、施工品質が一定でないし、当然お客様が業者を指定することもできない。そのため、大手営業会社の場合はマニュアルを策定し、施工者に工法・段取りを周知徹底をすることがあるが、塗装はあくまでも技術職であり、施工者の経験・実績はマニュアル化できないので、マニュアルが品質を証明するものとはならない。

自社元請施工の見分け方

さて、職人系業者か営業系業者かの判断は会社の規模やホームページの内容からおおよそ見当はつきますが、その施工が「自社元請施工」か「外注下請施工」かの判断基準は難しいところがあります。
先述のとおり、下請施工が悪というわけではなく、契約先がしっかりした会社であれば、多少は高額な工事でも安心感は得られるかもしれません。
下請施工の場合、当然ながら元請に中間マージンが発生します。いわゆる営業経費です。ですが、職人系業者もホームページを持ち始めた時代、元請施工業者を探すことも難しくありません。
一番問題なのは、「自社元請施工」と謳っておきながら実情は「外注下請施工」で施工している場合です。同業者としてあってはならない事ですが、実際当社が施工をさせていただいたお客様の中にもトラブルを抱えたことがある方がいらっしゃいました。
具体的には、自社元請施工ということで契約したのに、施工ミスが見つかって相談したら「施工責任者」と名乗る方が確認しに来たのですが、その時に乗り付けたトラックに記載されていた会社名が契約した会社ではないまったく別の会社だったのです。そのお客様が問いただし、実は下請施工だったことが発覚したそうです。
正直なところ、自社元請施工か外注下請施工かを、お客様が施工中に調べることはほぼ難しいと思います。契約した業者を信じるしかありません。
ですが、当社は違います。当社は自社の社名を直接ボディに塗装したトラックでお客様のお住まいまでお伺いしております。
数少ない下請か元請かを判断する材料のひとつとして、ぜひ覚えていただければと思います。

見積書の比較は慎重に

これから、複数の塗装業者に見積もりを依頼される場合、その比較対象で最も重要な「価格」についてアドバイスを行います。
とは言え、単純に価格のみを比較することはとても危険です。その見積書の記載の意味を十分に理解しましょう。なぜなら、「低品質の工事は安く、高品質の工事は高い。」という原則は覆せないからです。
特に、大幅に値引きされた見積書をお持ちであれば、その値引きの根拠を必ず把握しましょう。とんでもない落とし穴があるかも知れません。

使用する材料は明記されていますか?
当然ながら、塗料にはランクがあります。高い塗料は品質も高いですし、安い塗料はそれなりの品質しかありません。無記入の場合はもちろん追求すべきですし、単純に「シリコン塗料」「高品質シリコン塗料」とだけ書かれていれば、具体的に何を使用するか確認しましょう。確認した塗料の名前でインターネットで検索すると、メーカーサイトの商品ページで設計単価が確認できます。(設計単価とは、材料と工賃を含んだメーカー希望小売価格のようなものです。)
また、屋根塗装と外壁塗装を同時にご依頼される場合は、必ずそれぞれの塗料を確認してください。普通、屋根・外壁に同じ塗料を使うことはまずあり得ません。
さらに、軒天やその他の塗装箇所について見積に含まれている場合は、軒天などで使用する塗料もご確認ください。通常、外壁・屋根については材料が明記されていますが、その他の箇所は記載されていない(あるいは見積に含まれていない)場合が多いようです。
上記に付随してですが、軒天などを含め施工する・しないといったトラブルを防ぐためにも、事前に必ず「塗らない箇所」を確認しましょう。

施工面積が他の見積書と同じくらいになっていますか?
通常、施工面積は平米(m²)で算出されます。「一式」表記は論外ですが、例えば「建坪」計算の見積書は要注意です。総二階・部分二階だけでも壁面積は変わりますし、総二階としても、長方形の建物と多角形の建物では、角が多いほど壁面積は大きくなります。建坪で表記している見積書は、根拠が曖昧ですので、信用できる業者とは言えません。その他、外壁なのにメーター(m)表記など、どう見ても納得できない単位もごく稀に見受けられます。
また、同じ平米(m²)算出でも、業者によって壁の大きさが微妙に異なる場合があります。これが「微妙」であればよいのですが、明らかに大きく異なる平米数を出している見積書もたまに見受けられます。そういった意味でも、複数業者からの見積もりはとても重要であると言えます。

用心深い方は、使用する塗料(一斗缶)の缶数を質問してみて下さい。
見積書を比較する際、ほとんどの場合が「1平米(m²)あたりの単価」で実際の価格差に直結していると思われます。ただ、塗料は液体ですので、平米(m²)単価だけでは、どれだけの量の塗料を使用するのか判断できません。
他社と同じ材料・同じ平米単価でも、2回塗りと3回塗りの差、希釈濃度の差などで使用する塗料の量が異なることも考えられます。
本来であれば、各塗料は通常、メーカーにより希釈濃度が指示されているため、施工面積が決定すれば、使用する塗料(一斗缶)の缶数は決まります。(施工条件により数本の差は出るかも知れません。)
ですので、用心深い方は、商談時に使用する塗料(一斗缶)の缶数を確認してみましょう。

このような業者にはお気を付けください

ここからは、あくまでも当社のこれまでの経験に基づいた、主観的な内容となります。ただし、読んでいただければご納得いただけるのではないかと思っておりますので、よろしければ参考程度にご確認ください。

同じ価格で施工する場合の
業者タイプの比較

他社の見積もりを見て簡単に価格を下げる
見積で算出した金額には、必ず根拠があります。また、利益がない見積は存在しません。
お客様が複数業者から見積もりを取った場合、後発の業者から他社の見積書を見せて欲しいと要求があった場合、「同じ条件でここよりも安く施工できます。」といった魅力的な提案があった場合は、右図を思い出してください。
右図は、塗装業界に限らず、一般的に「大企業」「中小企業」「個人事業」などを比較する場合によく使われるコスト比較の極端な例です。
もし、比較対象が「職人系」の見積書で、価格を下げたのが「営業系」であれば、右図から想像しても「無理矢理な提案」であることがすぐに解ると思います。そういった意味で、冒頭で「職人系」「営業系」の把握を促した訳です。
つまり、このケースで安い見積を提示できると言うことは、本来であればそれなりの「根拠」があるはずで、その根拠を「企業努力」という一言で片付けるには無理があるレベルです。
仮にこの設定で営業系業者が受注した場合、業者が経費を切り詰めない限り、そのしわ寄せは施工費に及びます。すなわち、下請け業者が通常よりも安価な条件で施工を行うというリスクが発生し、その結果、どういう事態が起こりうるかは、想像に難くないと思います。
また、材料の仕入れも下請けに任せるケースもあります。もしこのケースで施工をご依頼された場合は、一斗缶のラベルをよく確認してみてください。

商談中に会社に電話して値引きの許可を貰う
電話1本で値引きができるほど、根拠のない見積書なのでしょうか?
値段が下がれば、それなりに何らかの品質が落ちる可能性があるので、値引きの根拠は必ず確認しましょう。
あと、本来電話を掛けるべき相手は、会社ではなく下請け業者ではないのかと、同業者ながら感じております。

即決・即契約を促す
特に訪問営業に多いようです。ノルマ達成のため、お客様の都合を考えず営業マンの都合で契約を強要します。その他、他社と比較されたくない等の理由があるようです。
よく使われる単語に、「今だけ」「キャンペーン」「記念」「後でキャンセルしてもいい」というものがあるようです。

他社を名指しで批判する
これは塗装業者に限らず、世の中のルールから見ても不適応だと思います。
自社の施工品質に自信があるなら、他社を貶めてまで自社株を上げる必要はないでしょう。
もちろん当社は他社を名指しで批判しませんし、人に恨まれるような事は一切しておりません。

業者選びのポイント

上記をまとめまして、失敗しない塗装業者選びとして、特に「品質重視」でご検討いただいているお客様については、下記のような業者をお薦めします。
※手前味噌ですが、当社こと「満尾塗装」は全てに該当しています。

最大の情報は、信頼できる友人・知人からの「クチコミ」です
昨今の悪徳リフォーム業者による問題により、お客様も業者選びには慎重になっているようです。そんなシビアな状況下だからこそ、クチコミでの「紹介」は、紹介する側の方にとっても責任重大であり、紹介された業者にとっては大きな信頼を得ている証拠です。
当社の元請受注の中でも、過去に施工をさせていただいたお客様からの紹介が年々増えており、大変ありがたいことです。(当社の施工例ページは、ご紹介の場合、コメントにその旨を記載しております。)この場を借りて、改めてお礼申し上げます。

創業10年以上で、社長自ら施工に参加している「職人系」業者がおすすめです
これまで、タウンページなどの電話帳に少し大きな枠で会社名を掲載したり、親戚縁者からの口コミを頼りにしたりと、受け身で施工を続けていた職人系業者も、昨今のインターネットの普及により、小さな町のペンキ屋さんでもホームページを所有する時代になり、今ではYahoo!やGoogleなどの検索エンジンで業者を検索すると、営業系・職人系が混在する状態になりました。
ホームページで比較する場合は、「職人系」のサイトであれば、施工実績の多いサイトがよいです。営業系のサイトは施工実績が多くて当たり前ですが、個人経営で施工実績の多い業者は、かなりの経験を有していると考えてよいと思います。
余談ですが、職人系の塗装業者のホームページは、更新が止まっているサイトも多いです。頻繁に更新しているサイトのほうが信用性があると思います。
ちなみに、当社は創業31年目を迎え、代表の満尾は、下積み時代を含めると34年の塗装経験を有しております。

見積もりの際は必ず現地調査を行って下さい
過去にこのような電話のやりとりがありました。

お客様「塗装の金額を聞きたいのですが?」
満尾「はい、お住まいを確認したいので、住所を教えていただけますか?」
お客様「いえ、金額だけ聞きたいんですけど。」
満尾「家の大きさはどれくらいですか?」
お客様「2階建ての4LDKです。」
満尾「すみません、部屋数では解らないのですが・・・。」
お客様「30坪くらいです。」
満尾「坪数だけでは解らないのですが・・・。」
お客様「お宅、プロですよね?坪数だけでだいたい幾らか解るんじゃないの?」
満尾「家の形や窓の数・大きさで全然違いますから。」
お客様「じゃあ、標準的な価格でいいから教えてください。」

当社では、概算見積もりは一切お答えできません。
同じ坪数でも家の形状で10万円単位で料金が変動するものです。
「プロ」だからこそ、無責任かつ適当なお見積もりは出せませんし、これはお客様の財産を守るためにも重要な事だからです。
このような見積もりの要求は、「安かろう悪かろう」の工事でもよい、と公言しているようなものであり、品質を問うことができなくなります。
当社ではこれまで、概算見積を取って決めたお客様が、雑な工事をされたり、後から追加料金を取られたりといった被害を受けたという相談を何度も受けたことがあります。
同じ過ちをしてほしくないからこそ、皆さんもあえて「概算見積もり」の危険性をもう少し考えてみてください。
そして、現地調査で見積もりを取ったら、見積書の金額だけではなく、施工する規模・範囲、特に使用する塗料の種類と、壁の大きさ(m²)は他社と同じものかどうか、必ず確認して下さい。
「ここも補修したほうがよい」と言われた箇所は必ず覚えて、他の業者の見積もり時に「ここは補修したほうがよいか?」を必ず確認してください。
当社は、現地調査の際には脚立・ハシゴを持参し、代表自ら実際に採寸して塗り面積を算出します。(少々お時間をいただきますので、悪しからずご了承下さい。)

さいごに

最後までお読み下さり、ありがとうございます。当社のホームページは、他社のページと比較しても文章量が多く、いろいろとご不便をお掛けしているかも知れません。当社の一番の願いは、やはりお一人でも多くのお客様と出会えることですが、たとえそれが叶わなくても、このホームページをきっかけに、全国のお客様からご相談を受けるようになったのは、とても感慨深いものがあると思います。

このホームページをお読み下さり、当社をあくまでも「選考業者のうちの1社」として受け入れてくだされば幸いです。もちろん、施工には自信もございますし、他社に負けない技術と知識を持っていると自負しております。見積額では大手業者さまに負けることもありますが、お客様には、ぜひ当社の「品質」をお買い上げいただきたいと思います。

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